ワイキキの高層階の部屋の窓越しに、南の水平線へ雲の帯が長く伸びはじめた夕方の海
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ハリケーン・ロウエルのあと ― カウアイ郡は旅行者に「戻ってきてほしい」と呼びかけ、沿岸警備隊はホノルル港などの再開を発表。オアフは9月9日(水)から通常どおり、アラモアナ・ビーチパークも10日(木)に全面再開


ハリケーン「ロウエル(Lowell)」はカウアイの北を抜けていって、オアフは9月9日(水)から市の業務も学校も通常どおりに戻りました。ホノルルの市長は「オアフはいちばんひどいところを免れたようで、本当にありがたい」といった内容のコメントを出しています。砂とごみの片付けで火曜から閉まっていたアラモアナ・ビーチパークも、10日(木)の朝に全面再開しました。中心がすぐ近くを通ったカウアイは、いったんハワイ州観光局が日程を後ろにずらすか、ほかの島へ行き先を変えることを呼びかけるところまで行きましたが、その後カウアイ郡が旅行者に「戻ってきてほしい」と呼びかけるところまで戻っています。嵐のあと閉まっていたホノルル港やポート・アレン(カウアイ)なども、アメリカ沿岸警備隊が再開したと発表しました。海のほうは、9月8日(火)に州保健局から濁り水の注意情報が出されました。ワイキキで過ごす私たちの水曜は、買い出しに出て夕方に窓を開ける、といういつもの並びに戻せそうですが、海だけはもう少し待ちになりそうですね。日付と時刻はハワイの現地時間です。

ニュースのあらまし

9日(水)の朝の時点で戻ったものとまだのものに、その後18日(金)までに出た知らせを合わせて並べると、こうなります。

どこ・何9月9日(水)〜18日(金)の様子
オアフの市・郡・州の役所・公立学校・大学9日(水)から通常どおり(カウアイ郡は11日(金)まで休み)
ホノルル動物園・市営ゴルフ場9日(水)から再開
アラモアナ・ビーチパーク砂とごみの片付けで閉まっていたが、10日(木)朝6時45分に全面再開
オアフの停電9日(水)朝の時点で、夜通しの作業が進んで残りはわずか
カウアイの停電9日(水)朝は島全体の復旧作業がこれから。18日(金)の報道では3,000軒あまりが残る
カウアイへの旅行10日(木)は州観光局が延期かほかの島への変更を呼びかけ。18日(金)までにカウアイ郡が「戻ってきてほしい」へ
港9日(水)は閉まっていたホノルル港なども、18日(金)までに沿岸警備隊が再開(元記事による)
海島全体の濁り水の注意情報が、カウアイは7日(月)、オアフは8日(火)に出た。オアフは16日(水)に解除、カウアイは18日の時点で続いていた

嵐そのものについて先に書いておくと、中心がカウアイとニイハウにいちばん近づいたのは月曜の夜遅く(日付が火曜に変わるころ)で、朝8時すぎにはハリケーンの警報も暴風の警報もすべて外れています。その朝8時の発表では、中心付近の風は時速80マイル(130kmほど)、位置はカウアイのリフエから北北西へおよそ190マイル(305kmほど)、北へ時速18マイル(29kmほど)で進んでいる、という数字でした。高波の警報と洪水の注意情報も、火曜の午後6時までの期限で出ていたものです。

つまり水曜の話は、もう予報の話ではなくて、片付けと復旧の話になっています。

Lowell knocked out power for over 50K on Kauai, Oahu | Honolulu Star-Advertiser

Lowell knocked out power for over 50K on Kauai, Oahu | Honolulu Star-Advertiser

UPDATE: 4:30 p.m

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Honolulu Star-Advertiser
Oʻahu weathers Hurricane Lowell with flooding and power outages

Oʻahu weathers Hurricane Lowell with flooding and power outages

Tuesday morning on Oʻahu, the island was still covered in clouds and experiencing intermittent rains, but officials said the island had been spared the worst of Hurricane Lowell overnight Tuesday.

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Hawai'i Public Radio

オアフの停電は、水曜の朝にはほとんど片付いていました

オアフも、火曜の朝はけっこう広い範囲で電気が止まっていました。電力会社のまとめを時間の順に並べると、こうなります。

いつオアフで停電していた数
9月8日(火)午前6時半およそ21,000軒(西を向いた海岸沿いで14,400軒、東を向いた海岸沿いで6,600軒)
9月8日(火)午後13,100軒あまりが復旧して、残りは7,900軒ほど
9月9日(水)午前6時半夜通しの作業で1,060軒が復旧して、残りは440軒ほど

電力会社のまとめでは、9日の朝に残っていたのはマカハ・バレー、ホノルル、それに東を向いた海岸沿いのあたりで、その日のうちに直し終える見込みだとされています。風の実測としては、マカハで突風が時速81マイル(130kmほど)まで上がっていた、という数字が出ていました。カウアイと合わせると、この嵐で一度でも電気が止まったのは5万軒を超えた、と地元の新聞は伝えていました。

Kauaʻi power assessment underway; HECO restores power to 1,000 Oʻahu customers overnight | Maui Now

Kauaʻi power assessment underway; HECO restores power to 1,000 Oʻahu customers overnight | Maui Now

Kaua‘i Island Utility Cooperative was able to restore 466 members in ‘Ele‘ele and Hanapēpē on Tuesday, while damage assessment crews conducted an initial sweep of transmission line inspections with the assistance of drone technology. On Oʻahu, 440 customers remained without power this morning.

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| Kauaʻi power assessment underway; HECO restores power to 1,000 Oʻahu customers overnight

アラモアナ・ビーチパークは、10日(木)の朝に全面再開しました

ワイキキに泊まっている人にとって、いちばん気になっていたのはここだと思います。市の発表では、嵐で運ばれてきた砂とごみが道路や歩道にたくさん積もってしまったため、アラモアナ・ビーチパーク(Ala Moana Regional Park)は9月8日(火)から片付けのために閉鎖されていました。現地の報道では、公園の道路や歩道に1インチ(2.5cmほど)を超える厚さで砂が積もった、と伝えられていました。

その公園が、9月10日(木)の朝6時45分に全面的に再開しています。ホノルル市の発表によると、公園の職員と市の整備の担当が砂とごみを片付けて、最後に道路清掃車で車道に残った砂とごみを取り除いたところで、公園全体を開けられるようになったそうです。地元の新聞も、見込みより早い再開だったと伝えていました。

ただ、公園が開いたという知らせは、海の水についての知らせではありません。泳ぐかどうかは、州保健局の濁り水の注意情報のほうで確かめるのが確実です。

市の施設や学校のほうは、それよりひと足早く水曜から通常どおりに戻っていました。

  • サテライト市役所と運転免許センター
  • ほとんどの市営公園と植物園
  • 市営ゴルフ場はすべて
  • ホノルル動物園
  • 州と郡の役所、公立学校、大学

火曜のうちに休みになっていたものは、だいたい水曜から元どおりということですね。ホノルル市はこれに加えて、被害の大きかったカウアイへ20人を送って、片付けと復旧を手伝うとしています。

私たちがアラモアナまで足を延ばすのはセンターに行くときくらいで、向かいのビーチパークで過ごすことはあまりないので、うちの予定が直接崩れるわけではありません。それでも朝の散歩や運動でここを使っている方にとっては、思っていたより早く戻ってきた、というところだろうなと思います。ツアーや屋外の催しも、行く前に主催者や施設の案内で確かめておくと確実だと思います。

Ala Moana park to close for cleanup; City government operations resume today | Honolulu Star-Advertiser

Ala Moana park to close for cleanup; City government operations resume today | Honolulu Star-Advertiser

The City and County of Honolulu will resume normal government operations today following today’s closure of non-essential city offices and services because of Hurricane Lowell.

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Honolulu Star-Advertiser
Ala Moana park fully reopened following storm cleanup | Honolulu Star-Advertiser

Ala Moana park fully reopened following storm cleanup | Honolulu Star-Advertiser

The City and County of Honolulu announced that Ala Moana Regional Park is now fully reopened after extensive cleanup efforts in the wake of Hurricane Lowell.

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Honolulu Star-Advertiser

海は濁り水の注意情報 ―「水が茶色ければ引き返す」

高波の警報は火曜の午後6時までの期限で出ていたものですが、海のほうには別の理由で注意が出されました。州保健局が濁り水の注意情報(brown water advisory)を出しました。島全体が対象になったのはカウアイ(7日(月))とオアフ(8日(火))で、マウイとハワイ島は一部の海岸が入っていました。解除はハワイ島が11日(金)、オアフとマウイが16日(水)、カウアイが21日(月)です(州保健局の一覧による)。

理由として挙げられていたのは、陸から流れ込んだ水に、下水や、体によくない微生物、工場や事業所から出た薬品が混じっているおそれがあること。目安は雨がやんで、砂浜にしっかり日が当たる状態が48〜72時間(2〜3日)続くまでは入らないことだとされています。川や池にも入らないように、とも書かれていました(レプトスピラ症という、動物の尿で汚れた水からうつる感染症を避けるためです)。

保健局が使っている合言葉は「If the water is brown, turn around(水が茶色ければ、引き返す)」。茶色く濁って見えたら近づかない、というだけの話なので、これは覚えやすいですね。

私たちは滞在中に海へ入らないので直接は関わらないのですが、泳ぐ予定を入れている方は、この注意情報が外れたかどうかを州保健局の案内で確かめてからにするのが確実だと思います。砂浜を歩くだけのつもりでも、波打ち際にはあまり近づかないでおくのが安心です。「警報が解除された」という言葉だけを見ると全部終わったように読めてしまうのですが、9月8日(火)に外れたのは風と波の警報のほうで、水の濁りへの注意はそれとは別に出されたものでした。

Post-storm brown water advisories issued across Hawaii | Honolulu Star-Advertiser

Post-storm brown water advisories issued across Hawaii | Honolulu Star-Advertiser

The state Health Department has issued numerous brown water advisories in the wake of Hurricane Lowell.

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空港と港と道路 ― 閉まっていた港は、その後ほとんど開きました

州の運輸局が8日(火)の夜に出したまとめから、旅の予定に関わりそうなところを拾うと、こうなります。港は18日(金)の続報まで含めた形にしてあります。

ところ9月9日(水)朝の時点(港だけ18日(金)まで)
リフエ空港(カウアイ)便の運航が再開。9日(水)の時点では非常用の発電機で動いていた
ナウィリウィリ港(カウアイ)・カラエロア バーバーズポイント(オアフ)再開
ホノルル港港の入口のブイが壊れて閉鎖。9日(水)午前9時半に再開し、18日(金)までに船底が深く沈む大きな船も入れる状態に(元記事による)
ポート・アレン(カウアイ)9日(水)は閉鎖中。18日(金)までに再開(元記事による)
カウマラパウ港(ラナイ)9日(水)は閉鎖中。州運輸局は13日(日)に運用を再開できる見込みとしていた(埠頭の修理は続く)
ファリントン・ハイウェイ(オアフ)全車線が通れるように
カウムアリイ・ハイウェイ(カウアイ)片付けが済んだ
クヒオ・ハイウェイのハナレイ橋(カウアイ)電柱が倒れて通行止め。優先して直す
ワイルア川の山のほうの橋(カウアイ)9月11日(金)まで、橋の下のごみを片付ける
ホノアピイラニ・ハイウェイ(マウイ)再開

我が家はレンタカーを借りないので、道路の話に直接ぶつかることはありません。それでも島渡りの日程を入れている方は、空港が動き出していても便のほうが元どおりになるまでには時間がかかることがあるので、航空会社の案内を早めに見ておくと落ち着いていられると思います。

Transportation updates on infrastructure for highways, harbors and airports following Hurricane Lowell | Maui Now

Transportation updates on infrastructure for highways, harbors and airports following Hurricane Lowell | Maui Now

The Hawai‘i Department of Transportation is reporting progress to restore transportation infrastructure following the impacts of Hurricane Lowell.

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| Transportation updates on infrastructure for highways, harbors and airports following Hurricane Lowell

港は、沿岸警備隊が再開を発表しました

9日(水)に閉まったままだった港は、そのあと開いています。9月18日(金)の地元の新聞によると、アメリカ沿岸警備隊が、カウアイのポート・アレンとナウィリウィリ港を再開し、ホノルル港も船底が深く沈む大きな船が入れる状態に戻したと伝えられています。カウアイの2つの港は、商業の船も、軍の船も、クルーズ船も行き来できる状態だ、という説明でした。ラナイのカウマラパウ港は、沿岸警備隊が修理を手伝い、州運輸局が13日(日)に運用を再開できる見込みとしていました。

そこまでに何をしたのかも書かれていました。沿岸警備隊の潜水の担当が、嵐で傷んだ航路の目印11基を島々で元の位置に直し、ポート・アレンでは海の中に危ないものが沈んでいないかをソナーで調べたそうです。航路からブイを1つ取り除いて、ホノルル港の再開を支えたとのことでした。沿岸警備隊は「ハリケーンのあとに航路の目印を保っておくことは、ハワイの島々の物の行き来にとって欠かせない」といった内容のコメントを出しています。

港の開け閉めは、ふだん私たちの予定には出てこない話です。それでも島で売っているものの多くは船で運ばれてくるはずなので、ここが開くかどうかは巡り巡って近所のスーパーの棚につながるんだろうなぁ、と思います。買い出しに出て「いつもの棚がいつもどおり」だったことのありがたさは、あとから効いてくる類のものなんでしょうね。

USCG: Hawaii harbors reopened after Hurricane Lowell | Honolulu Star-Advertiser

USCG: Hawaii harbors reopened after Hurricane Lowell | Honolulu Star-Advertiser

The U.S. Coast Guard said it has officially reopened several key harbors in the wake of Hurricane Lowell.

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Honolulu Star-Advertiser

カウアイは、停電の復旧から「戻ってきてほしい」まで動きました

オアフが一日で戻ったのに対して、中心がすぐ近くを通ったカウアイは、水曜の時点ではまだ入り口のところにいました。島の電気を届けている組合(KIUC)のまとめでは、9月8日(火)の午前9時すぎの時点で契約している36,000軒ほどのうち33,000軒ほど、およそ9割が停電していました。火曜のうちに電気が戻ったのはエレエレとハナペペの466軒で、まだ大半が電気のない状態でした。

現地の報道では、カウアイとオアフで亡くなった方がいたと伝えられています。

送電線の点検はヘリコプター・ドローン・地上の3つで済んでいて、これから2日は送電の修理に力を入れる、と組合は説明しています。「いつ戻るのか知りたい気持ちはよく分かるけれど、島全体の大がかりな復旧になる」といった内容の説明も出ていて、病院のような欠かせないところと、人が多く住んでいるところから順に戻していくとのことです。数日、ところによってはそれ以上かかるかもしれない、という案内も出ていました。

カウアイでの受け止めが少し違うのは、9月11日が、この島に大きな被害を出した1992年のハリケーン・イニキから34年にあたる日だからでもあるようです。当時の被害でそのまま眠り続けた建物が、いまごろになって建て直しの話になっているくらいですから、同じ島で暮らしている方にとっては、ただの予報の話ではないのだろうなと思います。ちょうどその11日まで、ワイルア川の橋の下のごみを片付ける作業が続くことになっています。

10日(木)の時点では、州観光局がカウアイ行きの日程をずらすことを呼びかけていました

観光のほうでも、カウアイは扱いが別になっていました。10日(木)の時点でハワイ州観光局(HTA)は、カウアイへ行く予定のある旅行者に、日程を後ろにずらすか、ほかの島へ行き先を変えることを考えてほしいと呼びかけています。カウアイはまず、道路の片付けと修理、電気の復旧、住んでいる人や地元のお店の安全を先にしなければならない、という説明です。

観光局の暫定の代表を務める Caroline Anderson さんは「ハワイ旅行そのものを取りやめるのではなく、予定を組み替えてもらえたら」といった内容のコメントを出しています。地元の公共ラジオの番組でも観光局の幹部が、カウアイで影響を受けた旅行者には、ほかの島にある系列の宿を使うことを勧めていました。

After Hurricane Lowelle, HTA requests tourist reschedule travel to Kauai - Go Visit Hawaii

After Hurricane Lowelle, HTA requests tourist reschedule travel to Kauai - Go Visit Hawaii

While Kaua'i focuses on recovery from Hurricane Lowell, the Hawai'i Tourism Authority advises visitors with upcoming Kauai plans to reschedule to a later

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Go Visit Hawaii
Hawaiʻi is still 'open for business’ during hurricane season, HTA says

Hawaiʻi is still 'open for business’ during hurricane season, HTA says

David Uchiyama, chief administrative officer of the Hawaiʻi Tourism Authority, shares how the state is handling the flow of visitors after Hurricane Lowell.

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Hawai'i Public Radio

そのあと、カウアイ郡は「戻ってきてほしい」に変わりました

その呼びかけが、一週間ちょっとで逆を向きました。AP通信の記事(9月18日(金)に地元の公共ラジオが掲載)によると、カウアイ郡の Derek Kawakami 市長が17日(木)、カウアイはいま旅行者を迎え入れていると話しました。「気長な気持ちで来てほしい、地元でお金を使ってほしい、復旧を手伝ってほしい」といった内容のコメントも出ています。

ただし、そのまま何も考えずに行ってどうぞ、という話ではないようです。同じ記事では、戻ってくる旅行者は泊まるところとツアーの主催者に、止まっているものがないかを先に確かめてほしいと案内されていて、いくつかのビーチパークと、北の端のほうの集落はまだ閉まったままだとされています。カウアイでは3,000軒あまりの家とお店にまだ電気が来ておらず、場所によっては節水も続いている、とのことでした。

呼びかけが変わった理由も、同じ記事から読み取れます。島のお店の売り上げが止まってしまっていて、ムスビを売るお店(The Musubi Truck)は50人ほどいた働き手の半分を、ジュースのお店(Kauaʻi Juice Co.)は売り上げが85%落ちて45人の働き手の半分を、それぞれレイオフしたと伝えられていました。旅行者が来ないことが、そのまま島で働く人の仕事に効いてしまうということなんだろうな、と読めます。

ワイキキで過ごすことがほとんどで島渡りの予定も入れていない我が家は、どちらの呼びかけでも予定が変わることはありません。それでも、一週間ちょっとで「延期を」から「戻ってきてほしい」まで動いたのを並べて見ると、旅行者が行くか行かないかが、そのまま島の暮らしにつながっているんだなぁ、と思います。カウアイ行きを考えている方は、泊まる予定の宿とツアーの主催者に先に一声かけておくのが、お互いに気持ちよく過ごせるやり方だと思います。

Kauaʻi small businesses ask tourists to return after Hurricane Lowell, with aloha and some patience

Kauaʻi small businesses ask tourists to return after Hurricane Lowell, with aloha and some patience

In the days after Hurricane Lowell, officials asked tourists to stay away from Kauaʻi to let island residents recover and responders clean up. Now small businesses say they are struggling.

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Hawai'i Public Radio

州の非常事態宣言と、総領事館からの案内

9月3日(木)に出た州全域を対象とする非常事態宣言は、ロウエルだけでなく、ハリケーンのカリーナ、それに「マリー」と名前のついた嵐まで含めて、9月にハワイへ影響しうるものにまとめて備える、という中身のものでした。地元のニュースは、この宣言によって州兵を必要に応じて動かせるようになる、と伝えていました。

在ホノルルの日本国総領事館からも、この件で滞在中の日本人向けの案内が出ています。日本語のニュースサイトがその中身を紹介していて、そこには「(現時点で避難命令や外出禁止令、学校・企業・官公庁の一律閉鎖を含むものではありません。)」と書かれていました(9月4日時点の案内です)。案内で挙げられていたのは、海岸付近での不要不急の遊泳やマリンアクティビティを控えること、気象情報と航空便の運航状況をこまめに確かめること、停電や断水に備えて飲み水・非常食・モバイルバッテリーを用意しておくこと、の3つです。なお日本語の案内では、嵐の名前は「ローウェル」と書かれています。

このうち海に入るのを控えるという1つ目は、保健局の濁り水の注意情報とちょうど重なる話ですね。飲み水を何本か別に置いておくという3つ目も、我が家はこのまま続けます。ふだんは部屋で水道水を浄水して飲んでいるのですが、停電すると建物のポンプが動かないことがあるからです。8月のララのときにオアフで節水の呼びかけが出たのも、電気で動く井戸のポンプが止まったからでした。カウアイの停電がこれからだと聞くと、この構えを解くのはもう少し先でいいのだろうなと思います。

ワイキキの水曜は、窓を開けるところから戻ります

ワイキキに泊まっている立場でこの朝を迎えると、やることはそう多くありません。朝は部屋のキッチンでライオンコーヒーを淹れてフルーツで軽く済ませて、昼は食べない。午後3時か4時には晩酌を始めて、ソファでだらだら飲む。この並びは、警報が出ていようが解除されようが変わらないんですよね。

月曜と違うのは2つだけです。

  • 買い出しに出られる。食材とフルーツは歩いて15分ほどのワイキキマーケットで、足りなければビールは歩いて1〜2分の近所のロングスで。冷蔵庫の中身を数えてから出かければ、一度で足ります
  • 窓を開けられる。高波の警報も洪水の注意情報も火曜の午後6時までの期限でしたから、水曜はもう閉め切っておく理由がありません。晩酌のあいだ窓を開けておけるのは、それだけで気分が違います

海に入る予定がもともとない私たちにとっては、濁り水の注意情報も直接の足止めにはなりません。それでも、アラモアナ・ビーチパークは木曜の朝には開いたのに、カウアイは観光局が日程か行き先を変えてほしいと呼びかけるほどだったと聞くと、島ごとに戻る速さはずいぶん違うんだなぁ、と思います。

ワイキキに滞在しているあいだに何が閉まって何が動くのかは2026年の3つの嵐で実際に起きたことのほうにまとめてあります。停電と水まわりがどこまで長引いたかは8月のララのあとが具体的です。今シーズンここまでにどの嵐がどう近づいたのかはシーズンの年表に並べてあります。

数字は次の発表で書き換わります

ここに書いた数字や状況は、断りのあるものを除いて9月9日(水)の朝までに出ていた発表をもとにしたものです。アラモアナ・ビーチパークの再開と州観光局の呼びかけは9月10日(木)まで、亡くなった方についての一文は9月11日(金)まで、港の再開とカウアイ郡の「戻ってきてほしい」という呼びかけ、それにカウアイで残っている停電の数は9月18日(金)までに出ていた報道です。停電の数も、閉まっている場所も、これから確認と復旧が進んで動いていきます。濁り水の注意情報のように、いつ外れるかが日当たりや雨しだいというものもあります。

確かめる先は2つで足ります。ハリケーンそのものの位置と勢力、進路の予想は中部太平洋ハリケーンセンター、島ごとに出ている注意報・警報はホノルルの国立気象局です。どちらも英語ですが、地図と数字を眺めるだけでも、いまどのあたりに何が出ているのかは分かります。滞在中なら、郡の緊急連絡に登録しておくと、こちらから探しに行かなくても大事な変更のほうが届いてくれます。

風も波も抜けて、水曜のワイキキで残っている用心は「海に入らない」くらい。あとはいつもどおりの一日に戻せそうです。カウアイの明かりが早く戻りますように、と思いながら、こちらは夕方に窓を開けてビールを開けることにします。

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